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小さな茶会in信州

2016.02.19

半世紀もの付き合いが続く岡谷市の旧友、庭園作家の小口基実氏からお茶会の案内、題して「御柱プチ茶会」がまいりました。今年は諏訪神社の7年に一度の御柱祭ですが、何故かそれに因んだ名の茶会。2月7日の比較的暖かい午後、露地のあるお茶室、書院で濃茶席、薄茶席、甘茶席、酒席、軽食席が用意され、歓待していただきました。

お茶席(夢足庵)は京都金閣寺の南、平野神社近くの旧家に大正7年(1918年)に建てられ平成6年解体、平成10年(1998年)に京都の職方により小口家に再建したようです。京都の職方はきめ細かく分かれており、棟梁、屋根瓦、屋根、左官、畳、表具各々一流の職方の手になるもので、その名前が記録されておりました。

当日は思った程の冷え込みはなく、まず書院にて甘茶をいただきましたが、気軽な会でしたので少々膝が痛い私はあぐらをかいてゆっくりと味わった次第です。次に露地を渡りお茶室に入り静寂の中、室内を眺めながら濃茶を楽しみ、御婦人方の和装と、その仕草の美しい風景に更なる喜びを感じました。お手前は小口氏の弟子、孫弟子が遠く岐阜、滋賀から駆け付け見事なさばきを見せてくれ、小口氏は何処で仕入れてきたのか多くの茶道具一式を、例のざっくばらんな口調で説明、お茶会の堅苦しさのない明るい茶席が皆さんを和ませました。その後、書院で薄茶をいただく間にも茶道一般のお話しがあり、日本文化の奥深さ、庭園文化の楽しみ方、などランドスケープアーキテクトとして持つべき歴史感を今日学ばなければいけないと痛切に感じました。

その後、得意とする酒席、軽食席では今まで静かであった私が、突然御婦人方を前に舞い上がり、小口氏との庭園行脚などの古いエピソードをお喋りした楽しい1日でありました。

戸田 芳樹

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