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石切場を見に行こう3 ~石の百年館~

2018.05.02

石の百年館は 茨城県笠間市に位置し、JR 水戸線の稲田駅に隣接している。「石の百年館」という名称には、先人たちが100 年以上にわたって築きあげた稲田地区の採石の歴史を広く後世に伝え、未来へ向けて 100 年先の発展につなげたいという願いが込められているそうである。

東京駅丸の内口から続く優雅な白い石畳は稲田石である。厚み 8 センチ、重さ 120 キロの石板が 3 千枚以上使われ、白く澄んだ石肌と均整のとれた石目が特徴である。稲田石は「日本で最も白い御影石」ともいわれる。酸に強いケイ酸分が 77% 含まれていることから、耐久性にも優れる。

建物の印象的な外壁は、結城紬にも見られる日本伝統の「杉綾文様」でデザインされ、稲田石の加工技術の高さを物語っている。館内には、稲田石が生まれる過程や、産地に伝わる加工技術を紹介し、稲田石にまつわる貴重な資料がわかりやすく解説・展示されている。
特に石材の仕上げ方法について、パネルと実物で詳しく説明している。実物を手で触り、違う仕上げの特徴と区別が実感できる。全部 12 種類の仕上げサンプルが展示されている。「本磨き仕上げ」、「水磨き仕上げ」、「荒磨き仕上げ」、「バーナー仕上げ」、「ビシャン仕上げ」、「小叩仕上げ」、「ノミ仕上げ」、「割肌仕上げ」、「切り放し仕上げ」など。
また、世界各地の花崗岩のサンプルを並び、稲田石と比較しながら、稲田石の特徴を分かりやすく展示している。標本で稲田石の形成過程と構成する鉱物を紹介し、稲田石を通じて、様々な石の特徴が確認できる。稲田石の岩盤の割れで結晶化した水晶など、大型でユニークな標本を展示し、稲田地区で産出される鉱物の美しさや多様さを感じることができる。

図面には石材の種類と仕上げが記載されるが、それの写真を調べることしかできなく、実物を見ることが少ない。見学会で実物を見ることでき、その素材の重さ、色と質感が実感できた。様々な石材を見比べ、それぞれの表情を活かしていきたい。

楊 憲銀

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