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この様な講演会をしました-5

2020.03.03

2019年秋から今年にかけて講演会を行う機会がありましたが、報告が滞りがちであったので、まとめて報告致します。

█JLAU庭園文化セミナー 名古屋
2020年2月15日(土) 

「白鳥庭園をめぐるランドスケープデザイン」
白鳥庭園の見学会、鼎談がランドスケープアーキテクト連盟庭園部会の主催で行われ、パネラーとして参加した。関東、中部、関西から選んだ戸田芳樹、野村勘治、吉田昌弘の熟男(?)3人の楽しい討論会となった。

白鳥庭園は設計:吉村元男、施工:川崎幸次郎、監修:佐竹三喜雄、茶室建築:中村昌生と豪華な顔ぶれによるプロジェクトであった。午前中は3班に分けて、広い庭園をじっくりと見学。20年前、完成後直ぐに見学したが、その時より樹木が成長し石組のバランスがとても良くなっていた。滝を含めた上流部の石組は惚れ惚れとする様なダイナミックな組立で、地元庭師である佐竹氏の会心の作である。流れは愛知県を流れる木曽川、長良川、揖斐川といった木曽三川を表現し、やがて伊勢湾にそそがれる水の風景の移り変わりを描いた廻遊式庭園である。

午後から場所を移動してセミナーを行った。3人の自己紹介の後、私から白鳥庭園に対する問題提起を行い、議論を進めることにした。

白鳥庭園の素晴らしさを話した上で
-白鳥庭園で議論すべき論点-

1.木曽の自然の表現なのに、なぜ南から北方向に川を逆に流したのか
2.山からまちに移る途中に里の表現が必要ではないか
3.木曽三川の3つの川は観賞者に確認、理解できるのであろうか
4.庭園中心部の「汐入の庭園」の位置、形、大きさ、マテリアルはこれで良いのか
5.庭園の施設密度が西側に片寄りすぎて、バランスが悪いのではないか

以上の論点で活発に話しを進め、さらに具体的な空間から抽象的な日本庭園のコンセプト、システムまで話しを広げ、以下の項目で議論の深化を図った。

1.古典とモダンをどう取り合わせるか(時間軸の相克)
2.象と抽象をどの様に組み合わせて表現するのか
(コンセプトのリアリズム)
3. ゾーニングとシークエンスの正当性はあるのか
(システム・プログラムの再確認)

戸田 芳樹

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