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二子玉川公園 帰真園

Futakotamagawa Park “Kishinen”

Theme:潤いの風景
積年の風景
Space:伝統庭園
Place: 東京23区
東京都世田谷区
発注者:世田谷区
竣工:2013/03

帰真園は二子玉川公園の中央部分に位置する回遊式日本庭園である。2010年に二子玉川公園全体の基本計画が策定され、その中でくつろぎの空間として位置付けられた。2011年より段階的に計画・設計を重ね、2013年4月に二子玉川公園の一部開園と共に開園した。
帰真園は都内でも有数な緑量を誇る世田谷区二子玉川地域に位置しており、東に国分寺崖線を、西に多摩川を望む、絶好のロケーションにある。大自然(国分寺崖線・多摩川)、中自然(二子玉川公園内)、小自然(庭園)の全体的連続性と一体性に配慮しつつ、『市民福祉』『環境共生』『文化・教育』の3点を柱として、整備を行った。
市民福祉の観点では、通常日本庭園では考えにくい、全面バリアフリーの動線計画を行い、誰もが快適にかつ起伏を感じられるような地形づくりを行った。また、誰もが触れる花壇や水場を設け、車椅子利用者や子ども目線での施設配置に配慮した。
環境共生の観点では、樹木はもちろんのこと、石材においても関東近郊の採石場を一つ一つ巡り、全ての石材を選定し配石を行うことで、「江戸・東京」らしい庭園づくりを実現した。
文化・教育の観点では、日本庭園の伝統的な技術である四つ目垣等を随所に配置すると共に、武揚玉川八景に由来する小富士や、若山牧水の歌に由来する鼓州など、様々な視点から日本文化に触れるきっかけの場を設けた。
園名にある帰真園は「Return to Nature」、自然回帰を表している。そこには、世田谷が有する豊かな自然と共生し、美しい日本文化の原点を学んでほしい、という思いを込めた。今後緑が成長し、区のボランティアや利用者などによって庭園が育まれ、長きにわたり帰真園の歴史が紡がれていくことを期待している。

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