戸田芳樹風景計画

蓼科彫刻公園のオーナーは、仏の画家マリー・ローランサンの収集家として知られ、すでに多くの彫刻を手に入れていた。氏の収集した彫刻は等身大のブロンズ具象像がほとんどで、そのまま屋外で展示するには弱く、風景の中に埋没する可能性があった。そこで彫刻の鑑賞を主目的とした「展示」空間から進化させ、風景づくりのエレメントとし、彫刻の役割をふくらませ、トータルなコンセプトを打ち出した。計画のねらいは以下である。
計画地の自然特性に合わせ、斜面の林地部では掛林の美しさを享受し、平地部では豊富な水を活用した潤いのあるデザインを進めた。
男性的な力強い彫刻は陽ざしの強い芝生の平地部へ、柔らかい女性像は街林地に配し、彫刻の美質を強調した。
彫刻のテーマをより分かりやすく具現化する為に、台座等のランドスケープエレメントによりテーマの補強を試みた。
彫刻の多くは等身大のスケールで、自然風景の中ではインパクトが弱い。そこで、カスケード、流れ、はね橋、ガゼボ等デザイン性の高い施設を導入し、空間を分節化し、印象深い風景を作り出した。
ランドスケープアーキテクトが多くの彫刻を扱う計画に携わる可能性は少ないであろう。しかし芸術的インスピレーションを受け、ランドスケープデザインのバックグラウンドを活用して風景の構造を作れば、主役である彫刻をより輝かせる事は可能である。この様なコラボレーションのチャンスがあれば積極的に参加すべきであろう。
蓼科彫刻公園のオーナーは、仏の画家マリー・ローランサンの収集家として知られ、すでに多くの彫刻を手に入れていた。氏の収集した彫刻は等身大のブロンズ具象像がほとんどで、そのまま屋外で展示するには弱く、風景の中に埋没する可能性があった。そこで彫刻の鑑賞を主目的とした「展示」空間から進化させ、風景づくりのエレメントとし、彫刻の役割をふくらませ、トータルなコンセプトを打ち出した。計画のねらいは以下である。
計画地の自然特性に合わせ、斜面の林地部では掛林の美しさを享受し、平地部では豊富な水を活用した潤いのあるデザインを進めた。
男性的な力強い彫刻は陽ざしの強い芝生の平地部へ、柔らかい女性像は街林地に配し、彫刻の美質を強調した。
彫刻のテーマをより分かりやすく具現化する為に、台座等のランドスケープエレメントによりテーマの補強を試みた。
彫刻の多くは等身大のスケールで、自然風景の中ではインパクトが弱い。そこで、カスケード、流れ、はね橋、ガゼボ等デザイン性の高い施設を導入し、空間を分節化し、印象深い風景を作り出した。
ランドスケープアーキテクトが多くの彫刻を扱う計画に携わる可能性は少ないであろう。しかし芸術的インスピレーションを受け、ランドスケープデザインのバックグラウンドを活用して風景の構造を作れば、主役である彫刻をより輝かせる事は可能である。この様なコラボレーションのチャンスがあれば積極的に参加すべきであろう。









長野県
茅野市
1989.4
4.0ha