公園・緑地
2025/12/10
案内川左岸広場PJ
先頃、東京都八王子市の高尾山ふもと公園・案内川が土木学会デザイン賞2025で優秀賞を受賞した。今夏の東京都公園協会賞最優秀賞の受賞に続く栄誉となった。
2024年春に竣工した広場は八王子市が進める京王高尾山口駅前の(仮称)案内川左岸広場整備事業で、我々は実施設計に携わった。登山や行楽の前後に一息つける公園が欲しいとの声を受け八王子市が整備し、広場は竣工後に名前を変え、現在「高尾山ふもと公園」として多くの来訪者で賑わっている。この事業は東京都が管理する案内川護岸を階段護岸にして河川と公園を一体化させ、川を眺めたり、川に浸つかったり、水遊びをしたりして楽しめる親水公園となったもので、行政の横断的な事業推進の賜物として高く評価された。
従前の鬱蒼とした緑地から明るく開放感のある空間に変貌した公園は、憩いの場として登山者をはじめとする来訪者や地域住民に喜ばれている。立地上、公園は目立つ空間で利用者も多く注目度は高いが、派手さを削いだ質素で落ち着いた佇まいを備え、整理した既存樹をベンチとしてリサイクルしたりするなど、自然な趣を大切にしている。登山者へのサービス施設として靴の汚れを落とすために設置した洗い場はとても好評の様子である。
人々を出迎え、見送る集合離散の場として、心地良い潤いと憩いを授かる癒しの場として、そして子供の歓喜が川にこだまする遊びの場として、末永く多様な人々に親しまれる存在であり続けて欲しい。
吉澤 力

実施設計時の3D模型

川を見通せない鬱蒼とした空間だった従前の様子

樹木を整理し開放的な空間に変貌した施工終盤の様子

公園と駅の見通し性を活かし一体化

市道と公園を同調させ空間を最大化

木や石、土や草など天然素材を主に公園を構成

既存樹を整理し見通し良い水辺空間に改善

整理した既存樹をベンチとしてリサイクル









