日本庭園
2025/9/20
漢方薬工場の日本庭園
6月に報告した中国遼寧省本渓市の漢方薬工場に、9月15日から20日まで日本庭園の瀧石組を2ヶ所組んできた。前回選んだ石は石置場ではなく、自然地の草深い所だったので瀧添石などの数個以外の石は使用場所を決めず良い形のものを選んだ。現場ではその都度石を選びながら即興的に100個ほどの石で瀧を組んでいった。
日本風の石組の作業ができる人は私ひとり、ワイヤーを扱う人がひとり付いただけであとは農民工の人たちなので、すべて私が決めなければならない。現場なのに毎日1万3,000歩も歩くこととなったが、当社の上海スタッフ朱氏が日本庭園の工事経験もあり通訳と共に作業時には大活躍、大いに助かった。
今回は瀧2ヶ所の石組で、残りは寒さが明けた4月頃の工事を予定している。大きな瀧に使った右側の瀧添石は長さ4.7mもあり、1m程埋めても3.7m程の大石で大迫力となった。座っている私の大きさから見ても、その規模がよくわかるであろう。
50tレッカーだったので吊り上げは容易であったが、ワイヤーが2種類しかなく小さな石も太いワイヤーで吊ることになる。石の微妙な変化もワイヤーで操作できず、ユンボか人間がアリのように群がって力を出す。日本の石組作業の精度が10m/m以内なら、こちらの精度は50m/m程、これではビシッと決まらない。つまり、石同士を噛ませながら立ち上げられないのである。
そんな苦労をして出来たのが大、小ふたつの瀧である。アンジュレーションを美しくし、樹木を植えて水が落ちれば迫力のある景色となるであろう。
楽しみにしている。
戸田 芳樹

池の部分と背後の大瀧を見る

大瀧の主要な部分

大瀧の後方の山を借景に

夕陽をあびた大瀧

手前の流れから小瀧を見る

石橋から小瀧の石組

4日目が終わり、疲れ果てた私

中国人作庭家の護岸の後方に世界遺産「五女山」が見える









