居住空間
2025/11/10
深圳海岸城檀府プロジェクト
中国深圳市宝安区沙井万豊社区再開発における住宅プロジェクト第二弾となる檀府プロジェクトに参画し、この秋、モデル区の完成と共に住宅販売が開始された。
住宅区の呼称となっている「檀府」とは名貴な樹種である「檀木(紫檀)」に由来する。その名貴な気品と自然美を結びつけ名家の屋敷をイメージさせるもので、新中式の高級さに自然と人文的な環境が融合した居住理念を伝える名である。地下鉄駅への利便性と公園や学校に面した立地から「山林雅居」「学府宅邸」「書香之家」といった物語をテーマに我々は「幽境庭院」の構築を目指した。
事業への途中参画から1年、我々は景観設計担当として事業を住宅モデル区の完成に導く事となった。スタートの遅れから設計作業を急ピッチで進め、建築施工との同時進行の中、大門から風雨連廊を通じ販売センター中庭までのモデル区エリアを先行整備する事となり、東方美学のエッセンスを染み込ませた幽境の世界観で空間を演出した。
充分な奥行きがない敷地ではあるが、エリアを区切っての展示空間は、工事の喧騒の中にあって幽玄な趣を放ちプロジェクトのカラーを色濃く見せるものとなった。
住棟建物が超高層になる迄にはまだ先は長いが、この驚きの施工速度なら竣工を迎える日もそう遠くはないと思えてくる。
吉澤 力

新中式のモダンなテイストの大門

大門に品格を添えるラカンマツの植え込み

大門をくぐった先に現れる来訪者を迎える入口花園

販売センター前の中庭に演出した山峡の風情

幽玄さを醸す自然石の佇まい

幽谷の深遠さを高める小さな落水景

大門の背後に地上45層、高さ140mを超える住棟建設が続く









